昭和の国産アンティーク時計専門店・昭和ラウンジ
セイコー ジャイロマーベル Cal.290 変わり文字盤 EGP オートマチック



セイコーの「ジャイロマーベル」です。
ジャイロマーベルは名前の通り、手巻きの「マーベル」に自動巻き機構を付加した
モデルとして1959年に諏訪精工舎で開発されました。
セイコーとしては2代目の自動巻き時計で、1号機にあたる11A(インジケーター付きの時計)の
ムーブメントの時計が非常に高価であったために多く普及しなかったので、
自動巻きの普及を目指し発売されました。初めてマジックレバー方式を搭載し、
国産腕時計で初めてローター部分にベアリングを採用するなどセイコーの自動巻き時計の
基礎となったセイコーの歴史にかかせない時計です。
一見手巻き時計のようにも見えますが、ローターが当たらないように裏蓋が盛り上がったデザインで
自動巻きを示す独楽(コマ)のマークが文字盤に配されているのが特徴的です。
独楽マーク(ジャイロマーク)は当時、自動巻き時計がまだメジャーな存在ではなかったため
自動巻き時計を示すイメージシンボルとして文字盤に付けられていました。


搭載キャリバーは、Cal.290です。



ケースは20ミクロンのEGP(金メッキ)、SSのスナップバックです。


異なるシルバーの2トーンカラーに金色のインデックスと針が配されたお洒落な文字盤デザインのモデルです。
中央には自動巻きを示すコマがアップライトで配されています。
独楽マーク(ジャイロマーク)は当時、自動巻き時計がまだメジャーな存在ではなかったため
自動巻き時計を示すイメージシンボルとして文字盤に付けられていました。




セイコーの歴史に欠かせない自動巻きモデルの逸品です。


★操作方法
右サイドにあるのがリューズです。
そのままのポジションで手巻きができます。

自動巻きの時計ですが針が止まっている場合などは時計本体を掌中で軽く振り、
手動でリューズを巻き上げて針が動いていることを確認してご使用ください。
リューズは右回し(時計回り)に指先の腹で前方に押し出すようにして巻き上げ ます。
できるだけゆっくり優しく巻き上げてください。

リューズを引いて回すと針が動いて時刻調整が出来ます。
ハック(秒針停止)機能はありません。



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アンティークショップ相場:29,000円〜35,000円。