昭和の国産アンティーク時計専門店・昭和ラウンジ
セイコー キングセイコー ファーストモデル SSケース 手巻き



セイコーの「キングセイコー」のファーストモデル。


1961年から製造された亀戸(第ニ精工舎)工場の高級機です。
同時期に諏訪精工舎で製造されていた「グランドセイコー」に対抗して設計されたようです。
男性用腕時計「クロノス」の系譜に乗るモデルで、当時ではロービートで高
精度を出していた時計としても有名です。
グランドセイコーと比較しますと、歩度証明書と秒針規制が無いためコストを抑え
リーズナブルな価格で販売されていましたが、全体的なつくりとしては劣ることは無いと思います。


ケースは金メッキのモデルと比較して生産量が少なく希少なSSケース。


文字盤は放射仕上げされた上品なシルバーダイヤル。
多面カットされたバーインデックス、ドルフィンハンドとシンプルで洗練されたデザインとなっております。
ダイヤル6時位置にはAD(Applique Dial)文字盤を示す△とY字をくっつけたようなマークがあります。
これはインデックスが真鍮にSGP硬質金メッキ(銀色の場合はロジウムメッキ)の固体にのみ描かれた
文字盤となります。
ノンデイトでスッキリとしたデザインが魅力的な逸品です。


リューズにSマークがあります。


裏蓋に盾メダリオンが嵌め込まれています。



歴史に刻まれる貴重な国産の名機です。


★操作方法
右サイドにあるのがリューズです。
そのままのポジションで手巻きができます。

手巻き時計ですので毎日リューズでゼンマイを巻き上げてご使用ください。
巻き 止り以上に強く巻き上げるとゼンマイが切れることもありますので、
できるだけゆっくり優しく巻き上げてください。
リューズは右回し(時計回り)に指先の腹で前方に押し出すようにして巻き上げます。

リューズを引いて回すと針が動いて時刻調整が出来ます。
ハック(秒針停止)機能はありません。



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アンティークショップ相場:88,000円前後