昭和の国産アンティーク時計専門店・昭和ラウンジ
セイコー 56キングセイコーバナック 5626-6040 9面カットガラス仕様 格子模様のダークグレーダイヤル オートマチック



セイコーの「キングセイコー」の「56キングセイコー」のバナックです。


キングセイコーバナックは、キングセイコーの種類の1つですが、
一般的なキングセイコーと違いデザインが変わったものが多いのが特徴です。
1970年代、現代でいうヨーロッパ・デザイン的な「レトロ」な色や形状が流行しました。
セイコーもアドバンやロードマチックなどで流行に敏感な若者やビジネスマンをターゲットに
様々な種類の時計を製造しましたが、当時の高級ラインであるキングセイコーにも流行を取り入れるべく
「バナック」として製造したのでしょうか。
当時のキャッチコピーは、「個性を活かすSEIKO」「色いきいきSEIKO」などと
カラフルな文字盤を強調し、セールスコピーは、「カラーダイアルの季節です。
カットガラスが好評です。」「VANACはカラーダイアル」「セイコーバナック そのドラマティックな輝き」
などなど・・・。と個性を強調していただけあり、種類も多数あるようです。
カットガラスやグラデーションダイアルなど様々な当時の時代の面影を残す
キングセイコーバナックは、キングセイコーとはまた違った魅力があります。


1968年から製造が開始された諏訪精工舎製の56系の機械を搭載しています。
国産自動巻き腕時計で初のクロノメーター公式認定がなされた時計で、
実用性の高い時計であるといわれています。


ケースはSS、スクリューバックのラウンドケース。


落ち着いた雰囲気の格子模様のダークグレーダイヤルのモデルです。
SEIKOやKSがアップライトで配されています。針やインデックスは多面カットされているので、
9面のカットガラスを覗き込む度に色んな表情で煌めきます。
コンビカラーで配色されたインデックスやロゴなどにより豪華な印象となっています。
リューズの一段引きでデイデイトのクイックチェンジが出来るので煩わしい操作もなく
ハック機能付きで日常使用にも適しています。


リューズにKSのマークがあります。


ブレスはバックルにVANACの刻印がある専用ブレスを装着しています。


1970年代らしい個性的でファッショナブルな印象の素敵な逸品です。


★操作方法
右サイドにあるのがリューズです。
そのままのポジションで手巻きができます。
自動巻きの時計ですが針が止まっている場合などは時計本体を掌中で軽く振り、
手動でリューズを巻き上げて針が動いていることを確認してご使用ください。

リューズは右回し(時計回り)に指先の腹で前方に押し出すようにして巻き上げます。
できるだけゆっくり優しく巻き上げてください。

リューズを1段引いて回 すとデイト・曜日が調整できます。
2段引いて回すと針が動いて時刻調整が出来 ます。
ハック(秒針停止)機能付きです。

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アンティークショップ相場:55,000円前後。