タカノ シャトー スーペリア 2トーン文字盤 cal.531 手巻き 1960年代 TAKANO Chateau Superior [SL-0129]

幻のメーカーといわれるタカノのシャトースーペリアです。こちらは、タカノは、高野小太郎氏によって1899年に名古屋で創業されました。掛時計の製造からスタートし、1957年から腕時計の製造をはじめましたが、1959年9月、不運にも伊勢湾台風により笠寺工場が壊滅的な打撃を受けてしまい、その影響で１か月半に及ぶ操業停止を余儀 なくされました。その後、新作を発売するなどで復活をしましたが、すぐに経営悪化のため現在のリコーに吸収されてしまいました。技術力としては、日本を代表する時計ブランドのセイコーやシチズンと肩を並べる実力がありましたが、実質4年11か月程しか腕時計は製造されなかったため現在「幻」のメーカーといわれているようです。こちらはそんなタカノが独自で設計した薄型ムーブメントを搭載し「世界一の薄型腕時計3.MM.」という謳い文句で1959年10月から発売された時計です。